ご朱印帳が生まれ変わりました
おはようございます、義經神社宮司の楡田美浩です。
10月25日北海道新聞朝刊全道版記事「こだま」にて、当神社のご朱印帳を取り上げて頂きました。
このご朱印帳、ハンガンカムイ義經公ご神像奉斎220年記念事業へご奉賛下さった方への記念品として準備致しておりましたが、この度、二風谷のアイヌ工芸家である関根真紀さんのご協力により、ご朱印帳をお持ちになる皆様の安寧(道中安全含む)と、すべての物事との良縁成就を祈念した「アイヌ文様装飾 ご朱印帳」として奉製されました。
平取にて「ハンガンカムイ義經公」として慕われたであろうご祭神をイメージして、書家に描いて頂いた「お姿」と神社の象徴である「鳥居」、そこに当神社の創建に大きく関わって頂いた「アイヌ」の文化的象徴の文様を施して頂きました。
今日に至る、アイヌと神社の相対的な歴史背景を踏まえますと、平取のアイヌの方々から見た神社も「穏やかなところ」では無かったでしょう。ただ、当神社のご由緒をみますと、アイヌの方々が深く関わって下さったおかげで、現在も「義經神社」でありうることは先日の投稿にある通りです。
そのご由緒をシンプルに理解し、そしてアイヌの先人たちや文化に敬意と感謝の念を込めつつ、今回、ご朱印帳へのアイヌ文様装飾のデザインを関根真紀さんにご依頼申し上げました。
そして今の義經神社の「想い」に、アイヌ工芸家の関根真紀さんとそのご家族が共感して下さり、ご朱印帳に新たな祈りを込めて下さったことは、誠に有難く意義深いことであります。
アイヌの文様は「この形は○○という意味」といった解釈をする場合もあるそうですが、関根真紀さんにお聴きしますと「どのような想いを込めるか」が重要と仰います。
ご朱印帳をお持ちになられる方は、各地を旅されるでしょうから先ずは道中安全などを含む「安寧」、そして各地の神仏・カムイや出会う方すべての「ご縁」に恵まれ穏やかな世の中が作られてゆくことを願う神社の想いを関根真紀さんにご理解頂き、文様を装飾下さったご朱印帳です。
ご祭神ハンガンカムイ義經公に想いをお寄せ戴く皆様方の特別な御守として、また参拝の証のご朱印帳として、広く親しんで頂ければ幸いです。