神葬祭 神主生活19年にして初めての「事件」①
こんにちは、義經神社宮司の楡田です。
本日の内容、扱いようによっては単なる愚痴になりかねないので、慎重に記してゆきたいと思います。
皆様は、神社(神道)のご葬儀に関わったことはございますでしょうか?
ご実家が神道である方はご存じでしょうが、実は余り馴染みの無いのが神道式の葬儀、「神葬祭」です。
神社では各種祈願祭(人生儀礼)がございますが、「人の最期を見送る」究極の節目が神葬祭、喪主・遺族もそうですが、私共神主もかなりの精神力を費やし、故人がその家の「護り神」になられる前段の特別な儀式を中執りもち致しますので、その扱いは神社の神事同様、丁重さ慎重さが求められます。
この神葬祭ですが、私の出生地の南九州宮崎県都城市は全国的に見ても比較的神道のお宅が多い地域ではありますが、それでも神道のお宅は都城市全戸数の二割に満たないのが現状で、義經神社の鎮座する北海道平取町になりますとその比率は更に低く、平取町2、583戸(平成30年9月末現在)のうち15戸と、1%も無いほどの少なさであり、年間通して「神葬祭」に携わる機会は、殆どございません。
私が義經神社に赴任して2年、その間、2年前に1度だけ葬儀に携わっただけで、宮崎県都城市に居りました頃は、多いときは1日に3件掛け持ちしたことを考えますと、全く無いレベルであります。
そんな中、先日、近隣神社の神主さんが長期不在にされており、私に「代わり」で葬儀奉仕して欲しいと依頼があり、携わらせて頂きました。
そして、事件が起きてしまいました。
前置きだけでも長文ですので、今回はシリーズものに致します。
それでは皆様、本日も良い1日をお過ごし下さい。